「ある夜」 ユン・ソンヒ

「印象的なのは、初老の女性がピンク色の盗んだキックボードで転倒するというユニークな設定だが、ここで浮き彫りになっているのは「女性」の生きづらさ、貧困や暴力、不慮の災難、夫婦間の溝、老いへの不安といった切実な問題である。こうした重いテーマを内包する物語でありながらもテンポよく読み進められるのは、著者特有の淡々とした文体やユーモアのある視点、エピソードの配置の妙によるものだろう。金承鈺文学賞の審査委員会はこの作品を「端正で美しい象形文字」にたとえ、「長い時間の感情がその中に凝縮されているが、心を尽くしてじっくりとその文字を手繰りよせる準備ができている人にだけ、全てが伝わる」小説だと評している。」(訳者解説)

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